和紙の原料として代表される三椏の木が
どのようにして採集されているのか紹介します。
 

栽培地
伊豆付近で栽培され始めたとされているが、現在では岡山・鳥取から山口の山間部、高知・愛媛・徳島の山間部のみとなっている。三椏は、土中に水が停滞するのを嫌うため山間の傾斜面で水はけのよい土壌が敵地とされている。
採集

収穫時期は11月下旬から3月下旬頃。高さが約120cm以上に達したものを刈り取る。                     手前が原木。
後ろの白い枝の束は皮を剥がした後のもの。


掘り込み式のかまどに釜を置いて、その上に束ねた原木を立て、上から丸い桶をかぶせる。 2,3時間蒸す。
 

蒸しあがった原木を取り出し、1本ずつ皮を剥がしていく。暖かいうちに剥がさないといけない。剥がした皮を『黒皮』と言う。 黒皮を束ねて天日に干す。
 

乾燥した黒皮が原料として出荷される。