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レーシングカートについて

　カートの構造は、鉄パイプでくんだフレームに100ccのエンジン、そして5インチのタイヤを組み合わせただけのシンプルな構造をしている。
　普通の車に必需品のサスペンションやエンジンの変速機などの走ること以外の不必要な装備はいっさいない。このように車の構造としては単純きわまりないレーシングカートであるが、シンプルな構造が故にフォーミュラーワンに匹敵するポテンシャルを秘めている。
　たしかにF-1などと比べると最高速は150kmと、それほど早くはないが、地上約70cmの視線、ヘルメットとドライバースーツだけのむき出しのドライバーには感速度は2倍にも3倍にも感じる。また、コーナリング時の横Gは、F-1に匹敵する3G～4Gにも達する。

　このようにリトルF-1と呼ばれるレーシングカートだが、入門の敷居は高いわけではない。安全面を考えても、カートの重量やスピードを考えるとヘルメットとレーシングスーツだけで十分に安全が確保でき、女性から車の運転免許が取れない子供まで楽しむことのできるモータースポーツである。